「いつも口がポカンと開いている」
「食事に時間がかかる」
「よく噛まずに飲み込んでいる」
「舌がいつも前に出ている気がする」
「発音が少し気になる」
お子さまに、このような様子はありませんか?
一つひとつを見ると、「まだ子どもだから」「成長すれば自然に治るのでは?」と思われることも少なくありません。
しかし、こうした状態の背景には、食べる・噛む・飲み込む・話すといったお口の機能が年齢に応じて十分に発達していない 「口腔機能発達不全症」 が隠れている場合があります。
そして、お口の機能と歯並びは、まったく別の問題ではありません。
舌の位置や使い方、唇を閉じる力、噛み方、飲み込み方などは、成長期の顎や歯並びとも関係しています。
「お口が正しく機能しながら育つこと」まで考えた
小児歯科・小児矯正を大切にしています。
今回は、口腔機能発達不全症とはどのような状態なのか、歯並びや顎の成長とどのような関係があるのかを、高崎市のまつい歯科クリニックが分かりやすく解説します。
この記事の内容
1. 口腔機能発達不全症とは?
子どものお口は、最初から大人と同じように使えるわけではありません。
成長する中で、
- 唇を閉じる
- 舌を適切に動かす
- 食べ物を噛む
- 食べ物を飲み込む
- 正しく発音する
- お口と鼻を適切に使う
といった機能を少しずつ身につけていきます。
口腔機能発達不全症とは、明らかな病気や障害がないにもかかわらず、「食べる」「話す」といったお口の機能が、年齢に応じて十分に発達・獲得できていない状態をいいます。
子どもの歯科では、 「虫歯がないか」「歯がきれいに並んでいるか」だけを見るのではありません。
噛む・飲み込む・舌を使う・口を閉じるなど、 お口そのものが年齢に応じてしっかり育っているか を確認することも大切です。
2. お子さまにこんな様子はありませんか?
口腔機能の問題は、虫歯のように「痛い」と訴えるものではないため、ご家族が気づかないまま成長していることもあります。
✓ お子さまのお口をチェックしてみましょう
- 何もしていない時でも口がポカンと開いている
- 口で呼吸していることが多い
- 食事に時間がかかる
- 食べこぼしが多い
- よく噛まずに飲み込んでいる
- 硬い食べ物を嫌がる
- 片側ばかりで噛んでいる
- 飲み込む時に舌が前へ出る
- 舌がいつも前歯に触れている
- 発音が少し気になる
- 歯並びがガタガタしてきた
- 前歯が出ている
- 受け口が気になる
- 上下の歯がうまく噛み合っていない
もちろん、一つ当てはまったからといって、必ず口腔機能発達不全症というわけではありません。
大切なのは、 「そのうち治るだろう」と決めつけず、気になった段階で一度お口の成長を確認してみること です。
3. 「お口ぽかん」と歯並びにはどんな関係がある?
保護者の方にぜひ知っていただきたいのが、 歯並びとお口の機能は別々の問題ではない ということです。
歯は、何の影響も受けずに同じ場所に並んでいるわけではありません。
外側からは唇や頬、内側からは舌などの力を受け、そのバランスの中で歯の位置が保たれています。
- 舌で前歯を押す癖がある
- 舌が低い位置にある
- 口を閉じていることが苦手
- 飲み込む時に舌が前に出る
こうした状態が続くことで、歯並びや噛み合わせに影響する場合があります。
歯並びが原因でお口の機能に影響する場合もあれば、
お口の使い方が歯並びに影響する場合もあります。
4. 子どもの矯正は「歯をきれいに並べるだけ」ではありません
「矯正治療」と聞くと、ガタガタした歯をきれいに並べる治療というイメージを持たれる方も多いと思います。
もちろん、歯並びを整えることも小児矯正の大切な目的の一つです。
しかし、まつい歯科クリニックが大切にしているのは、 見た目だけを整えることではありません。
- 永久歯が並ぶためのスペースはあるか
- 上下の顎はバランスよく成長しているか
- しっかり噛めているか
- 舌を適切に使えているか
- 唇を自然に閉じられているか
- 正しく飲み込めているか
- 食べ方や食生活に問題がないか
「歯を並べる」だけで終わるのではなく、
お口が正しく機能しながら成長できる環境を整えていく。
歯並びの見た目だけではなく、噛む・飲み込む・舌を使うといった機能からお子さまの発育を考えます。
5. なぜ子どものうちに確認することが大切なの?
「永久歯が全部生えてから矯正すればいいのでは?」と思われる保護者の方もいらっしゃいます。
しかし、大人と子どもの大きな違いは、 子どもはまだ顎やお口が成長している途中 ということです。
ただし、小さいうちから全員が矯正を始めればよいという意味ではありません。
- 今から治療を始めた方がよい場合
- まずはお口の機能へのアプローチを行う場合
- 定期的に成長を確認する場合
- 永久歯への生え変わりを待つ場合
重要なのは、 「何歳から矯正をするか」だけでなく、「今のお口がどのように育っているか」を知ること です。
6. 食べる・噛む・飲み込むところまで考える
まつい歯科クリニックでは、歯並びだけを切り取って考えるのではなく、 普段のお口の使い方 にも目を向けています。
歯並び + お口の機能 + 毎日の生活
この3つを一緒に見ていくことが大切です。
お口は、歯科医院にいる時間だけで育つわけではありません。
毎日の食事や噛み方、舌や唇の使い方など、日常生活の積み重ねもお口の発達に関わっています。
7. 管理栄養士・カウンセラーも一緒にお子さまの発育をサポート
まつい歯科クリニックでは、 さまざまなスタッフが連携して、お子さまの成長をサポートすること を大切にしています。
管理栄養士による「食べる」視点からのサポート
お口の発育を考えるうえで、毎日の食事はとても重要です。
単に「何を食べるか」という栄養面だけでなく、「しっかり噛めているか」「食べ方に偏りがないか」といった視点も大切です。
当院には管理栄養士が在籍しており、必要に応じて食事や栄養の面からもお子さまの成長をサポートします。
カウンセラーが保護者の方の不安もサポート
「本当に今から矯正した方がいいの?」
「子どもが装置を使ってくれるか心配」
「どんな治療をするの?」
「治療期間や費用はどのくらい?」
当院にはカウンセラーも在籍しており、ご家族の疑問や不安をお聞きしながら治療をサポートしています。
歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士・カウンセラーが連携し、
ご家族と一緒にお子さまのお口の成長を支えていきます。
8. 歯並びにも問題がある場合は小児矯正を検討することも
お口の状態を確認した結果、永久歯が並ぶスペース不足や、上下の顎のバランス、噛み合わせなどに問題がある場合には、小児矯正を検討することがあります。
床矯正
成長期の顎の状態を確認しながら、永久歯が並ぶために必要なスペースを確保していく治療方法です。
インビザライン・ファースト
乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」から使用できる、お子さま向けのマウスピース型矯正装置です。
「この装置を使えば大丈夫」と考えるのではなく、
まず「なぜ今の歯並びになっているのか」を確認することが大切です。
9. 何歳から相談すればいい?「気になった時」が確認のタイミングです
小児矯正は、すべてのお子さまが同じ年齢から始める治療ではありません。
こんなことに気づいたら一度ご相談ください
- いつも口が開いている
- 食べ方や飲み込み方が気になる
- 舌の癖が気になる
- 前歯が出てきた
- 受け口が気になる
- 永久歯がガタガタに生えてきた
- 乳歯の段階から歯がぎゅうぎゅうに並んでいる
相談したからといって、必ずその場で矯正治療を始めるわけではありません。
「今すぐ治療が必要なのか」
「もう少し成長を見守ってよいのか」
それを知ることも、早めに相談する大切な目的です。
まとめ|きれいな歯並びの「その先」まで考える小児矯正を
小児矯正の目的は、単に見た目のきれいな歯並びをつくることだけではありません。
「歯がどう並んでいるか」だけではなく、
「お口がきちんと機能しながら成長しているか」
という視点を大切にしています。
歯科医師・歯科衛生士だけでなく、管理栄養士やカウンセラーなども連携し、食生活やご家庭での取り組みも含めて、お子さまの発育をサポートしています。
「いつもお口が開いている」
「食べ方が少し気になる」
「舌の位置が気になる」
「歯並びが少し気になってきた」
そんな日常の小さな気づきが、お子さまのお口の成長を確認するきっかけになることがあります。
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医療法人まつい歯科クリニック
院長 松井 利賢

2001年、日本大学松戸歯学部卒業。同年、群馬大学医学部附属病院 歯科口腔外科に入局・勤務。
2005年11月、群馬県高崎市に「まつい歯科クリニック」を開院。2021年には「まつい歯科クリニック北高崎」を開院しました。
小さなお子さまからご高齢の方まで、地域の皆さまのライフステージに寄り添い、長期的にお口の健康をサポートする歯科医療を大切にしています。
小児歯科・小児矯正では、現在の歯並びだけではなく、 将来の永久歯や噛み合わせ、顎やお口の発育まで考えた診療 に取り組んでいます。
所属団体
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯周病学会
- 日本先端技術研究所インプラントフェロー
- 国際歯周内科学研究会
- 床矯正研究会




